2011年06月04日

OVC作業日~シャルドネ花カス取り~

本日のOVC(奥野田ヴィンヤードクラブ)作業日は、日灼圃場の誘引、圃場管理に加えて、シャルドネを栽培している長門原圃場での花カス取り作業です。

年間プログラムで作業を行うOVCは、今回辺りからぐっと座講の時間が減り、作業メインになっていきます。

午前中は、目を疑うほどのスピードで伸びている新梢の誘引作業と木の皮をむいてあげたり、巻きヅルをとっていく作業を行いましたハートたち(複数ハート)
巻きヅルを取ってあげる作業は、簡単なように思えてとても大切な作業です。
成長期の木は巻きヅルを伸ばしてどこかにつかまろうと必死です。
ほっておくと新梢は絡み合ってしまうため、こまめに巻きヅルを処理して樹形をしっかり整えてあげることが良い葡萄を収穫するためにも、圃場内の作業のしやすさの面でもとても大切です。

P6040561.JPG


ランチタイムを挟んで午後からは長門原圃場へ。。。
長門原圃場はワイナリーの西側の急斜面に位置するシャルドネの畑です。
いつも作業している日灼圃場のカベルネ・ソーヴォニヨンよりも生育が約2週間ほど早い為一日の中で2圃場の作業をすると葡萄の成長の様子がとってもわかりやすいです。

長門原圃場は、ワイナリーから徒歩10分ほど。
この時期のプチ遠足にはちょうど良い距離ですが、急斜面にあるため行きはかなりの上り坂です。
そしてなぜか長門原圃場での作業がある日はいつもとても日差しが強いような。。。

P6040563.JPG


昨年の葡萄の生育を見ながら年間スケジュールを立てて作業日を決定しているのですが
ここ3日程降り続いた雨のおかげで予想していたよりも少し葡萄の花の開花が遅れてしまったようです。
葡萄の花は、3分咲き程でしょうか??
残念ながらまだ少し花カスを取るには早かった様です。。。。。
花カス取りは、1房1房花カスを落としていただくというかなり忍耐を要する作業ですが、葡萄の病気を防ぐためには大変重要な作業です。
花カスが葡萄に付着したままになっていると雨などの水分を含み、スポンジのようになってカビなど病気の原因になります。
もちろん化学農薬を散布して病気を防ぐことは簡単にできますが、私たちはこのひと手間をかけることによりできる限り農薬に頼らない栽培を心がけています。

残念ながら花カス取りにはまだ少し早かったのですがこちらの圃場でも花カス取り作業と同時に午前中同様、巻きヅルを取ったり、気の皮をむいたりと圃場管理作業も行いました。
また、斜面から見渡せる眼下の光景とぶどうの花の香りも楽しんでいただけたようです。

P6040566.JPG


本日作業をした長門原圃場のシャルドネの収穫は9月初旬~中旬くらいです。
昨年の厳しいヴィンテージを踏まえて今年は色々な状況を想定して懸命に作業を進めています。
県内では早くもベト病注意報も発令されており、今年も決して容易なヴィンテージではないと思いますが
収穫まであと3カ月、おいしい葡萄が収穫できる様大切に育んでいきます。

本日の作業&プチ遠足、お疲れさまでした黒ハート
真冬から作業を始めて、ようやく畑もぶどう畑らしく見えてきたころではないでしょうか??
畑での作業もいよいよ佳境に入ってきています。

みんなで力を合わせて頑張りましょう♪
posted by ワイナリーマダム at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 奥野田ヴィンヤードクラブ
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