9月7日(土)、8日(日)の2日間にかけて自社農園桜沢圃場、長門原圃場のシャルドネ収獲会を行いました。
急斜面にあるとっても日当たりのよい二つの垣根のシャルドネ畑は樹齢が20年を超え、毎年この斜面の特徴的な味わいを奏でてくれる私たちにとってもとっても思い入れのある畑です。
2日間で約90名の皆さんに集まっていただき、シャルドネの収穫をしました。
畑では朝日を浴びたシャルドネが続々と集まってくれる皆さんをお出迎え。
集まってくれた方からはさみの説明や今年の葡萄栽培について、収穫の詳しい手順や注意点などスタッフの説明を受け、畑に入って収穫作業を進めていきます。
今年は春先から初夏にかけての雹の被害や梅雨明け前の日照不足など中々に難しいヴィンテージだったのに加え、この斜面は数年前から鳥獣被害に悩まされていて懸命に対策をしているものの今年の被害はかなり深刻でした。何者かに食べられてしまい、房ごとあきらめなければならない葡萄もあちらこちらに。。。。
9月とは思えない暑さの中、病果を取り除き、房を丁寧にチェックしながら収穫を進めていきます。
畑の中でみんなが葡萄と向き合い、静まり返る瞬間が何とも神聖で心地よいです。
厳しいヴィンテージではあるもののかごに入る葡萄は皆さんが丁寧にお手入れをしてくれた健全果のみ。
全く陽を避ける場所が無い垣根畑の作業はとっても過酷で、お昼を過ぎると地温も上がり、休憩を取りながら作業を進めていきます。
そんな中でも美しく輝くシャルドネを愛おしく思ったり、その葡萄越しに広がる景色を楽しんだり時折爽やかに吹く風を感じたり。。。ここだけでしか味わえない瞬間に癒されたりします。
作業の合間の休憩時間もお楽しみのひと時。みんなで集まって情報交換したり、水分補給したり、お菓子を食べたり、シャーベット食べたり。。。。
そして収獲会限定のマダムピクルスをつまんだり。。。。毎年ホントにたくさん食べてくれるこのピクルスはキュウリやニンジン、大根、パプリカ、オリーブやコリンキーなども加えて彩りよく作る奥野田名物(笑)
毎年収獲シーズンに10キロ以上仕込んでおやつに召し上がっていただいています。
真夏のような厳しい暑さの中丁寧な収獲をしてくれて両日ともに色々なおやつを挟みながら収穫作業は13時過ぎまで続きました。90人もの仲間の手を借りて収穫したシャルドネは2日間で3トン。
例年よりもかなり少なめな収獲となりましたが、丁寧に病果や獣害を受けた葡萄を取り除き、美しい葡萄のみで仕込が出来るのはご支援いただいた皆さんのお陰です。
7日にお越しいただきました50名の皆さんと桜沢圃場で記念撮影。
この日は暑さに加え、桜沢圃場のシャルドネを全て収穫後、そこから徒歩7分ほどの長門原圃場に移動して収穫するというとても大変な一日でした。
8日にお越しいただいた約40名の皆さんと長門原圃場で記念撮影。
やはり暑い中での厳しい作業でしたが、前日からご支援いただいている有志の皆さんを中心に、収穫精度を高めながら楽しくそしてスピーディーに作業を進めていきました。正午近くにはあまりの暑さに心が折れそうになりながらもシャーベットで元気を回復して収穫を終えることが出来ました。
作業の後はワイナリーのガーデンテラスに戻り、お楽しみのランチタイム。
美味しいお弁当と一緒に召し上がっていただくのは収穫したシャルドネにまつわるワインたち。
2018奥野田ビアンコはデラウェア中心の奥野田のスタンダードな白ワイン。シャルドネが味わいをしっかりと下支えしてくれてさわやかな味わいながらもその奥に旨味を感じていただける白ワインに仕上がっています。
そして2017桜沢シャルドネ。本日収穫してくれた自社農園からもたらされたシャルドネのみを使い樽発酵で仕上げたワイナリー自慢に1本。リリース時から比べると味わいのバランスが整い、果実味とこの斜面のシャルドネ特有の白い石のような香り、ミネラル感、樽由来の香ばしさや複雑さと奥行きを感じる味わい深いワインになってきています。作業を共にした仲間と思いをはせながらワインを飲むのは最高ですね。
そして一足先に収穫したシャルドネで今年も僅かですがコンフィチュールを作り、まずは収穫に来てくださった皆さんにお披露目!!バケットにクリームチーズを塗ってコンフィチュールをのせて。。。
ワインのおつまみとしても最高です。こちらも毎年収穫会のお楽しみです。
シャルドネ収獲会にお越しいただきました90名の皆様、本当に有難うござました。
こんなにたくさんの方々がご支援いただき、なかなか厳しいヴィンテージでの収穫でしたが丁寧な作業のお陰で自社農園全てのシャルドネを収穫する事が出来ました。
翌日皆さんに収穫していただいたシャルドネは無事仕込みを終え、今はタンクの中でワインへの歩みを始めています。そして今週末のメルロ収穫会では樽詰めを終え、セラーの中で発酵を始めている予定です。
ワインになって皆さんにお楽しみいただける日はまだ先ですが、いつかまた一緒に収穫の日のことを振り返りながらグラスを傾ける日が来ることを願って。。。。
ありがとうございました!!
2019年09月08日
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