
8月の中下旬から始まり、長いようで短い1ヵ月半の収穫仕込み期間。
デラウェア、ミルズ、シャルドネ、マスカットベイリーA、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンと品種を変えながら仕込を繰り返してきて甲州でいよいよ最期を迎えました。

2018年は例年に比べてやや収穫が全体的に早く、また9月には雨や台風に悩まされた年になりました。自社農園に関しては、スタッフたちの頑張りの甲斐あり、シャルドネをはじめどの品種も病果はまったくと言っていいほど見られず、収量、熟度共に大変素晴らしく楽しみなヴィンテージとなりました。ただその反面とても印象に残ったのはお天気を見計らいながらの収穫を進めましたので、仕込の瞬間は雨や台風に当たることが多く、本当にヒヤヒヤだったこと(笑)。今年の秋の台風は今まで経験をしたことが無い強い風に見舞われ大きな緊張を強いられました。先日仕込が終わった甲州種に関しては昨年に比べると収量がやや少なく、出来上がるワインもわずかになりそうです。工場のタンクや樽の中でワインになる道のりを歩み始めた2018年の葡萄たち、どのようなワインになっていくのかしっかりと道筋を整えてあげながら見守っていきたいと思います。
今年も本当にたくさんの皆様に関わっていただきこの最も忙しいシーズンを乗り越える事が出来ましたことを心より感謝します。2018年の気候と風、そして関わってくださったすべての皆さんの汗と思いを乗せて、おいしいワインになってくれることと思いますので楽しみにしていてくださいね。