7月18日、19日の2日間に渡り、日灼圃場のカベルネ・ソーヴィニヨンに傘紙を掛けました。
今年は新型コロナの影響でなかなか皆さんにお集まりいただく事も出来ずどのように作業をしようか試行錯誤でしたが人数を制限しながら、感染防止に注意を払いながら安全に出来る範囲での作業を行いました。
世の中はこんなに大変なことになっているのに葡萄畑では例年と変わらず葡萄がすくすく育っています。
昨年の樹勢を見ながら今年は少し実を多めに置いているため葡萄はたわわに実り、みんなをお出迎え。
いつも通りテラスで座学をして、その後傘紙掛けのデモンストレーション、そしてまずはご自分の名前の付いた葡萄の木のもとに行き傘紙を掛けてあげます。
2日間の作業、18日は雨模様で降ったりやんだりのお天気に振り回され、19日はカンカン照りの暑さに悩まされました。そんな中でも皆さん頑張って作業を進めてくれました。
他のワイナリーさんでは既に梅雨前に傘紙掛け作業を終えているケースも多いのですが、私たちのワイナリーでは梅雨中笠紙を掛けることによる湿度の上昇を避けるため、梅雨の終わりかけのこの時期に毎年行います。
笠紙掛けは、雨粒に含まれるカビの胞子から葡萄の房を守ってあげるために行う作業ですが、特に晩熟のカベルネ・ソーヴィニヨンは秋雨の影響を受けやすいため丁寧に笠紙を掛けてケアをしてあげます。
年々メンバーさんが増えているOVC、ここ数年は傘紙掛け作業は2日間で概ね150名様ほど皆さんと作業をしていましたが、今年はこの厳しい状況の中で一日の人数を概ね35名以下に制限して屋外での作業中もマスクを着用し、テラスでも向かい合いにならないように配慮をして、しっかりとスペースを空けて、その上でアルコール消毒や手洗いを徹底するという注意事項がたくさんの作業となりました。でも全員が快く協力してくれたおかげでどうにか実現が出来ましたことに感謝以外有りません。
傘紙を掛けてもらった日灼圃場のカベルネソーヴィニヨン。残念ながら畑全体は傘紙が掛からず半分近いエリアがまだ残っていますが、今年の長く過酷な梅雨のお天気とにらめっこしながら残りのエリアの傘紙掛けをスタッフで進めていこうと思います。
今回もランチのおつまみはマダムピクルス。ありきたりですが、夏のおつまみは奥野田名物のピクルスに限ります!!夏から収穫にかけて奥野田ワイナリーに作業にお越しいただく際にはピクルス攻撃に合う事を覚悟しておいてくださいね(笑)
本日のランチワインは珍しく奥野田ロッソ。夏なので冷やしてサービスさせてもらった奥野田ロッソはとっても軽やかでそれでいて味わい深いチャーミングな赤ワインです。夏に冷やして飲んでいただくのが本当におすすめですよ。
2月に活動をスタートした2020奥野田ヴィンヤードクラブですが今年は新型コロナの影響で2月の剪定作業を行った後、誘引作業、芽かき作業、シャルドネの花カス取りはお休み。。。。その間youtubeで作業の様子を配信したり、zoomOVCを開催したりとお越しいただけない中でも皆さんに畑の様子をお伝えできたらと色々チャレンジしてきました。
傘紙掛け作業はこうやって少人数ながら作業を行う事が出来ましたが、これも厳しいガイドラインを定めさせてもらってご協力いただけるメンバーさんあってこそ!!そして当然のことながらまだまだ不安な毎日が続いていてご自分と大切な方達のために自粛をしてくださっているメンバーさんもたくさんいます。本当に厳しい2020年ですが、お会いできても出来なくてもともに葡萄を応援してくれるメンバーの皆さんの存在が私たちの大きな力になっています。本日皆さんが笠紙を掛けてくれた葡萄たちはこれから熟度を高め、9月には美しく色づいて皆さんを畑で迎えてくれることでしょう。きっとどんな年よりも忘れがたい年になるだろう2020年。。。ここから先もまだまだ不安な日々は続きそうですが絶対絶対いい葡萄を収穫して美味しいワインを造るので楽しみにしていてくださいね。
作業をしてくださったメンバーの皆さん、お疲れ様でした!!