8月の中下旬から始まり、長いようで短い1ヵ月半の収穫仕込み期間。
デラウェア、ミルズ、シャルドネ、マスカットベイリーA、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンと品種を変えながら仕込を繰り返してきて甲州でいよいよ最期を迎えました。
契約農家さんの甲州畑。陽の光を受けて光り輝く甲州は本当に美しいです。
陽に透けた熟した葡萄の美しさはこの時期だけのお楽しみ。その美しい光景は疲れを吹き飛ばしてくれます。
2019年の仕込は今年入った2名の新人スタッフが加わりやや賑やか。
新人スタッフの紹介はまた後日ゆっくりします。
2019年は例年に比べてとても厳しいヴィンテージになり、日照不足に加え春先から初夏にかけての雹の被害、そしてシャルドネの畑に関しては深刻な鳥獣被害と苦労の絶えない年でした。シャルドネは昨年比の4割減、また赤ワイン用品種に関してはやや着色障害も見られこれから歩むワインの道のりもなかなか厳しいものになりそうです。しかし皆さんに力を借りて畑の中で丁寧に手入れをし仕込をした葡萄はこの厳しいヴィンテージを勝ち抜き、生き残ったたくましい葡萄たち。そんな力強い葡萄がどのようなワインになっていくのかしっかりと道筋を整えてあげながら見守っていきたいと思います。
今年も本当にたくさんの皆様に関わっていただきこの最も忙しいシーズンを乗り越える事が出来ましたことを心より感謝します。2019年の気候と風、そして関わってくださったすべての皆さんの汗と思いを乗せて、味わい深いワインになってくれることと思いますので楽しみにしていてくださいね。