5月11日(土)、12日(日)の2日間に渡り、集まってくれた約150名の2018奥野田ヴィンヤードクラブのメンバーの皆さんと一緒に新梢管理について学び、作業をしました。
2月3月のさみしげな畑とは一変。畑の葡萄樹は可愛らしい葉っぱをのぞかせ皆さんをお出迎え!!この瞬間は毎年何とも微笑ましくわが子を愛でるような気持になります。今年は栽培への新たなアプローチをはじめたため県内全体に葡萄の生育が比較的ゆっくりなのに加えて特に私たちの畑では遅霜の被害をしっかりとさけるため葡萄の芽吹きを遅くする技術を導入。そのため例年のこの時期よりも明らかに葡萄の芽は小さめです。
そんな新たに始めた栽培ロジックについての話も交えながらまだまだ葡萄栽培には進化の余地があると考えて現在チャレンジしていること、そして基本的な新梢管理作業の注意点や目的、手順をしっかりと座講で学びます。
1回1回の座学ですが、一年を通してストーリーになっているため入ったばかりの1年生も既に理解を深めてくれている10年生も座学は真剣。みんなメモを取りながら毎年の学びと新たな学びを心に留めてくれています。
そして約1時間の座学の後は実際に畑に出て作業のデモンストレーション。
スタッフが注意点などを確認しながらこの時期に行う芽かき作業をします。
本日の芽かき作業は剪定で選んだ結果母子から出た必要のない芽を摘み取ってあげる作業で秋に実をつける芽を決定づける大変重要でデリケート且つ難しい作業です。出てきたすべての芽を使うのではなく、選抜した良い芽を残してあげることによって畑全体の生育が一定となり、良い葡萄が収穫できます。また数年先も見越しながら樹形全体も整えていきます。
デリケートで難しい作業の上、今回は葡萄の生育がまだ芽かき時期に追い付いておらず葡萄の芽が出揃っていないため作業量も少なめ。。。もちろん芽を取ってしまったところからは葡萄の収穫が出来ないため確実にいらない芽だをけ摘み取り他は慎重に様子を見るという感じですね。。。。(笑)皆さん自分の葡萄樹の葉っぱと対面を済ませ、今年の樹形と収穫の様子を連想しながら作業を行い、午後13時前には全員が作業を終えお楽しみのランチタイムに。。。
本日のランチワインはどちらも4月にリリースしたばかりの2018奥野田ビアンコと2018ハナミズキ・ブラン。
この時期にぴったりのさわやかでふくよかな果実味が心地よい白ワインです。思うよりも芽かき作業が出来なかった為皆さん5月のお楽しみ、葡萄の芽の天ぷらにはたしてちゃんとありつけるのか不安だったと思いますが(笑)スタッフがちゃーんと早朝にシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンの芽を摘んで天ぷら用に用意しておきました!!そして今年も2名の天ぷら名人(お義母さんとスタッフの奥さん)にお願いして天ぷらをどんどん揚げてもらいました。今年も2品種の食べ比べが出来て良かった!!この時期、この場所限定の贅沢なお楽しみ、畑からの恵みをみんなで味わうと更に格別です。それに伴いワインも当然進みます(笑)この春リリースしたワインたちを中心にお好みでグラスでお楽しみいただきました。
11日に作業に来てくれたメンバーの皆さん♪お天気にも恵まれ汗ばむほどの陽気でしたが気持ちの良い一日でした。
12日にお越しいただいたメンバーの皆さん♪70名以上の皆さんと楽しく和気藹々と過ごした一日。ランチタイムもゆっくり天ぷら&ワインを堪能しました。
土曜日日曜日ともにお天気に恵まれた作業日でしたが、なんと!!日曜日の作業終了後から急にお天気が崩れだし、大量の雹が降りました。。。。特に神田圃場は被害も多く見られ出たばかりの葡萄の葉っぱに穴が開いてしまったり、葡萄の芽が傷ついてしまったりと深刻。。。応急手当てをしてあげましたがどれくらい今後に影響が出るのか。。。心配です。どうにかリカバーして秋には雹に降られたことなど忘れてしまうくらいの健全収穫を目指していきたいのですね。。。。
次回の作業は6月、急斜面の中にあるシャルドネ畑での作業を予定しています。
葡萄は芽を出すと一気に目まぐるしく成長していき、スタッフも畑の中で奮闘する日々が続いていきます。
また次回、葡萄畑でお待ちしております。