
・・・・そのはずだったのに、2日前くらいから急にお天気が崩れ始め、天気予報には一日傘マークが。。。
お天気が心配でなかなか深い眠りに付けずにいると夜中には激しく雨が降り出してしまいました。
そんな雨の中、ワイナリーには朝8時40名を超えるOVCメンバーの皆さんが集まってくれていました。
ここ2年ほどはカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫会は一日が富士通さん、もう一日はOVCメンバーの皆さんだけで行っています。
2010年の様なつらい収穫も体験しているメンバーさんも沢山いらっしゃるので今年の葡萄の出来を是非是非見てもらって、楽しくスムーズな収穫をしていただくことを心から楽しみにしていたのにあいにくのお天気のため、作業は中止。。。。
本当に残念でした。
それでも、OVCのメンバーは1人1人に葡萄の木が1本ずつ割り当てられており、一年間いつもご自分の木から作業を始め、可愛がって来ていただいたので、せめてご自分の木だけは収穫をしていただくことになりました。
かなり激しい雨だったため、せっかくたくさんのメンバーさんに集まっていただきましたが、ほとんどの時間はテントの中で過ごすことになりました。
今年のヴィンテージの特徴や葡萄の様子、栽培の総括を含めた座講と、セラーの中で樽発酵中のシャルドネの説明をしたりしました。

活発に発酵しているシャルドネのポコポコというかわいらしい産声を聞いたり、香りをかいでみたり。。。。この時期にしか出来ないことなので、皆さんとても楽しんでくれていました。

そして、ランチタイムには10月1日リリース予定の2012奥野田ドルチェ〜このゆびとまれとL'esprit de venus 2010M&CSを飲みました。
今年8月下旬に収穫したデラウェアから造った出来立てほやほやのドルチェ、葡萄の出来がとても良かったことも反映していつもよりも香、味わい共に厚みがあるデザートワインに仕上がっています。
またレスプリドヴィーナスは、オフヴィンテージのワインなので果実の力強さ控えめですが、その分どこか人懐こい奥行きのある味わいに仕上がっています。
2012デラウェア、2010カベルネどちらも収穫して下さっているメンバーがたくさんいるだけに楽しいワイン談義に花が咲いたランチタイムでした。
この日は残念ながら、ランチの後解散。。。。。
雨の中集まってくれたメンバーの皆さんに心より感謝します。
私たちもどうしたら良いのかわからず途方に暮れてしまいましたが(笑)、メンバーさんから「こんな天気でも来てよかった」と声をかけていただけたりと残念な半面心温まる一日でした。
最も驚いたのは、収穫会にエントリーしてくれていたメンバーさんが雨だとわかっているのに誰一人かけることなく駆けつけてくれたことです。
こんなにたくさんのみんなが栽培に関わってくれて、葡萄を愛おしく思ってくれていることを改めて実感し、とても幸せな気持ちになりました

その後・・・・畑に残した葡萄は、9月28日(金)平日にも関わらず集まってくれた6名のOVCメンバーさんと奥野田スタッフで早朝より収穫を行い、1320kgのカベルネ・ソーヴィニヨンが収穫できました。(なんでも会社を休んで駆けつけてくれたメンバーさんもいらっしゃいました。。。すみません。。。)
結構ハードな作業でしたが、葡萄は健全なまま推移し素晴らしい収穫ができました。
集まってくれた皆さん、本当にありがとうございました。

仕込みに関しては、22日に富士通さんが収穫してくれた葡萄と23日にOVCのメンバーさんがご自分の木を収穫した葡萄を第一回の仕込みとして9月24日に行い、後日9月28日に収穫したカベルネ・ソーヴィニヨンは翌日9月29日に仕込みました。

とても素晴らしいヴィンテージの素晴らしいカベルネ・ソーヴィニヨン、1粒残さず仕込みましたのでご安心ください。
一年間大切に育てていただきました葡萄は、大切に仕込みをしてワインへと姿を変えます。
皆さんの愛情をたっぷり受けておいしいワインになってくれる日が待ち遠しいです。